引退を賭けた35歳のボクサー越本隆志のWBC世界フェザー級タイトルマッチが
29日、福岡・九電記念体育館で行われた。
6年ぶり、2度目の世界挑戦の越本隆志(フェザー級5位)は王者・韓国の池仁珍(32)に2−1の判定勝ちし、日本選手最年長の35歳24日での世界王座奪取を成し遂げた。
■記録づくめ
・日本のジム所属の世界王者は10年ぶりに5人に。
・日本人最年長王座奪取の記録(従来は輪島功一氏の32歳9か月)を大幅に更新
・父・英武氏がジム会長、息子がボクサーの“親子鷹”での世界チャンプは日本初。
・九州のジム所属のボクサーが世界王者になったのは初めて
・フェザー級の日本人王者は柴田国明氏以来34年ぶり。
■しぶといアウトボクサー
序盤は距離を取りながら、左カウンターを王者にヒット。
「自分の距離を保つ。これが12回続けられれば、勝てる。」
しかし5回以降、チャンピオンのの左右の強打を叩き込まれた。それでも、終盤反撃に出た。
「絶対にあきらめない。それだけだった。」
11回、偶然のバッティングで右目上から流血、ルールで流血しなかった王者に減点1が科せられた。
これがなければポイントでは3者3様のドロー決着になるところだった。
「何度倒されてもあきらめず、何度でも立ち上がってやるという気構えだった」
■29歳で初挑戦
2000年にWBA世界フェザー級王座初挑戦したが、失敗。
その年の11月、練習中に選手生命をおびやかす怪我【右肩のけん板断裂】をしたことを試合後、告白した。
「勝つまでは言い訳になるから言わなかった。」
肩は今も完治はしていない。
しかし手術はせず、必死のリハビリで回復に努めた。
「けがであきらめかけている選手にも、できるんだということを世界王者になって伝えたかった」
■ファイトマネー”0”
今回の世界戦のファイトマネーはゼロ。
切符の売り上げなど総収入から会場使用料外国からチャンピオンを招く費用など諸経費を差し引いたら、ファイトマネーはなくなった。
会長の英武氏は
「ファイトマネーは泣いてくれんか、と言ったら隆志は顔色一つ変えなかった」
と言った。
■このボクサーを見て思うこと
彼はあきらめるチャンスが沢山あった。
・年齢
・怪我
そのうえ、弱小の地方ジムでの世界興行は資金繰り、プロモートでのハンデが大きく、
彼もまた、世界挑戦に6年も待たなければならなかった。
それでも彼は世界チャンプになることをあきらめなかった。
世の成功者がこぞって言う言葉はこんな感じた。
「失敗は存在しない、失敗する時は、やり続ける事をやめた時だ」
「成功はあきらめずに続けるという事だ」
このボクサーは成功者だ。
難しいことではなく、ただひたすらあきらめず、やり続けた結果、運命の扉が開いた。
彼を見て、”自分もまだやれる!”と勇気をもらった人はたくさんいると思う。
いつでも人生をあきらめず、いつまでも自分のスタイルを貫き通そう。
越本 隆志【こしもと たかし】
ニックネーム:“玄海のリュウ(隆)”
生年月日:1971年1月5日福岡市生まれ
身長:175センチ 血液型:A型
出身校:九産大九州高校
(アマ戦績:12戦6勝6敗)
階級:フェザー級
スタイル:左(ボクサーファイター)
新人王:94年全日本フェザー級新人王
プロ入り:92年9月プロテスト合格
越本 隆志選手のブログ
http://rscrew.at.webry.info/
Fukuoka Boxing Gym
http://www1.bbiq.jp/realsoulbox4u/
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